御代田移住生活(西軽井沢).hatena

東京の渋谷から、ここ御代田に移住、軽井沢生活の日々を始めました

愛犬の病名は「肥満細胞腫」です。悪性癌。

2月8日(木)晴れ

夕方、動物病院へ。
エコーなどの精密検査を受けている愛犬を迎えに行きます。
診断結果、今後の治療についても相談することになっています。

しかし、この段階で、明確になるのは、「転移の可能性」「愛犬の体力」などです。
転移があれば、長期生存の可能性は極めて低くなります。
異常がなかったとしても、手術するか、そのあとの治療をどうするか、その決断は必要ですし、正解のない問題を解かねばねりません。
何を選んでも後悔するでしょうし、完治に至る可能性はほとんどないだろうと思います。
どう選べば一番、愛犬にとって苦しみが少ないかも、やってみないとわかりません。
16歳という犬としては高齢、人間年齢80歳相当くらいでしょうか。
20歳以上生きる小型犬もいますが、平均寿命は13歳~16歳らしいので、愛犬はよく頑張ったと思います。

お医者さんは、丁寧に説明してくれて、1時間以上相談に乗ってくれました。
診察結果、ひとつづつ詳しく説明があり、結果は良好、心臓、内蔵、血圧など異常なく、転移の兆候はないとのことでした。
喜ぶとともに、迷いも増える結果と言えます。
手術に耐えられない、もう余命は少ない、などつきつけられれば、選択肢が限られてきます。
お医者さんは、答えにくいことも話してくれました。

放射線治療ができる病院は多くはありません。
この病院でも、その設備はなく、放射線治療をするなら、都心周辺の大きな病院になり、手術もそこですることになります。
交通費、治療費、遠距離による愛犬の体力的負担・・・。
費用だけの問題なら、極端な考え方の人なら、借金してでも責任を持て、と言うかもしれません。(そういうことをさらっという人のほうが無責任ではないかと言う意見もありますが)

即答できることではありませんでした。

ネットで、情報を調べ、可能性をさぐりました。
手術~治療の結果、ハッピーという例は、若い犬にはいくつか見つかりました。しかし、あまり楽観できる情報はありません。
癌も色々、ケースも色々で、愛犬の将来を判断できるだけの情報は集まりません。
しかし、「それなりに延命」「延命した分、苦しまない時間が得られる」という結論よりも、「治療による苦難」「苦難の結果短命になる」「再発」などの事例が多く目につきます。
人間の場合も、最近、治療のあり方について議論があるようです。
積極的な治療の功罪・・・。

まだそれなりに元気なうちは苦しませたくない、その思いが強い。
もし、手術していれば・・・という後悔も恐い。
たまたま、犬として生まれた命ですが、ちょっとした神様のいたずらで、私たちも犬に生まれたかも、そんなことも考えます。

愛犬の問題だけでなく、いろいろ、解決しなければならない課題はたくさんあり、それは私たちだけでなく。

愛犬の病名は「肥満細胞腫」です。悪性癌。

昨晩も愛犬と寄り添って寝ました。




 
 
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