頑張ったつもりです。それでも、たくさん悔いが残ります。
もっと食べたいものをあげればよかった、もっと外で遊ばせてやればよかった、もっといっしょにいればよかった、もっとほめてあげればよかった、もっと・・・・・。
愛くるしいしぐさを、たくさん、写真に残したかった。
いなくなるとは、ずっと、考えられなかったですね。
東京では、テニスにも一緒に連れて行きました。
車内のフロンタガラスに飛び上がって、顔をへばりつかせて私たちの姿を待ちわびてました。
顔がゆがむほどにガラスにへばるラブに、通りがかる人たちも、思わず笑ってました。
スーパーに買い物に連れて行き、入り口につないでおくと、二本立ちして私たちを探します。
みんな、微笑んでました・・。
広場で、「待て」と命じると、とても不安そうに、遠ざかる私を見て、「よし」の掛け声で、それこそ一目散に走ってきました。
あまりのけなげさに、飛びついてくるラブを抱きしめました。
私たちが出かけるとき、つれてって、つれてって、と大騒ぎ。
「おるすばん」と言うと、ほんとうに悲しそうに私たちを見送ります。
しっぽをたたんで、すみっこにクーンと言いながらうずくまります。賢くて、ききわけのよい子でした。
だめ、と教えると、懸命にそれを守りました。
「ラブちゃん」、みんなが声をかけ、とても愛されてました。
暑い夜に、私とラブとで、アイスノンの奪い合って寝ました。
アイスノンは私のもの、と、私から場所を奪います。
いつも、ちいさなアイスノンに、私とラブのふたつの頭をのせて寝たものです。
私たちと一時も離れたくない、私たちといるのがほんとうに好きで、幸せそうでした。
いつも、笑っているような表情で・・・。
旅立つその日、ラブはもう私はいないほうがいいのかな、たいへんだものね、そう問いかけてるようにも思えました。
介護のきつさに、なんとかならないだろうか、とあれこれ考えはしました。
でも、絶対に私から見送るなんてできない、最後の最後まで、しんどい、とぼやきながらも、いつまでも過ごしたと思います。
寂しがり屋のラブです。
もう一度、みんなに会いたい、そう願っていたようです。
さっき、その人たちから花が届きました。
私がいないと、あんなに大騒ぎしていたラブ、天国でも私をさがして走り回っているでしょうか・・・。
哀しいです。